「料理が苦手・・・。」と言う方に、挑戦して欲しい2つの事。

料理

「作っても美味しくない・・・。」

「失敗する・・・。」

「準備や片付けが面倒・・・。」

こうなると、「だから、料理苦手なんだよね・・・。」となってしまいますよね。

料理はどうしても手間と時間がかかります。その分、美味しく仕上がらないと、ますます嫌になります。そうならないために、実際に自分が実践した2つの事と、料理をする上でのポイントをご紹介します。

私自身、決して料理が上手という訳ではありませんが、嫌いでも苦手でもありません。 毎日の事だからこそ、味見でほっこり笑顔になる瞬間があると、疲れも嫌な事も吹き飛びます!

非常に単純な事なので、時間がある時に是非、参考にしてみてください。

 

【基本のレシピ本を手に入れる事】

レシピサイトではダメ?

最近は、レシピサイトの普及やSNSにより、誰でも簡単にアイディアレシピ等を発信・入手出来るようになりました。日々の献立に困った時の強い味方です。

但し、個人の趣味レベルのレシピはお勧めしません。 ○○を使ったアイディアレシピ、××があれば大丈夫等と、アイディアやアレンジが邪魔をして調理や味付けの基本を二の次にしている物があるからです。もちろん、それが良くないという訳では無く、先にも述べたようにお手軽さはいざという時の強い味方と言えます。

しかし、料理が上手になりたいのならば、一冊で良いので分かり易い基本のレシピ本をゲットしておきましょう。自分に合ったものであれば基本的にはどんなものでも良いのですが、出来れば和食が個人的にはおすすめです。

レシピサイトの活用は、料理に慣れ、自分でアレンジが出来る様になってから活用する方がベターです。

SNS等で良く見かける、「激ウマなのでやってみて」的なレシピは、避けた方が良いです。 多くの場合、大して美味しくありません。

和食が良い?洋食が良い?

必ずしもどちらか良いという事はありませんが、和食をおすすめします。

和食の場合、手に入りやすい材料や調味料でも、ある程度手の込んだものを作る事が出来ます。また、旬の食材を使って季節感を活かす事も出来ます。

また和食は、比較的控えめな味付けに仕上げる事が多く、出汁や食材の持ち味を活かすと言った特徴もあり、さらにはカロリーも洋食に比べ低い傾向にあるとされています。

色々あって迷ってしまう・・・。

いざ、書店でレシピ本を購入しようとすると、種類が豊富で迷う事があると思います。

参考までに、今回は避けたいレシピを示します。

時短レシピ どこかどう時短なのか、経験者でなければその意味が解りづらい。大助かりだが、時間かけて基本を学ぶなら不要。
アイディアレシピ 時短レシピと同じで、ある程度料理に慣れた人向け。工夫とかより、まず基本を大事にしたい。
手抜き、アレンジレシピ 忙しい時や、献立に困った時の味方。目的が違うので避けておきたい。
ダイエット、健康系レシピ こちらも、今回の趣旨とは違うので避けておく。

ほとんどなくなる~!っと思うかもしれませんが、これらを避けた中でシンプルなレシピ本が良いです。出来れば中をサラサラっと確認し、調味料や具材、調理法のいろはが載っていればベスト!

 

【豚汁をレシピ通りに作ってみる事】

なぜ豚汁?

味噌汁は、簡単な様で和食の基本とも言えるテクニックが詰まった奥深い一品です。

出汁の取り方(引き方)、どんな具材を合わせるか、味噌を溶く時、溶いた後の火加減、などと言った調理の基本を習得する事が出来ます。

豚汁の場合では、ここに豊富な具材、様々な野菜の切り方、下ごしらえ、といった煮物に近い要素が加わるため、この一品で料理の基本の多くを身に付ける事が出来ます。

しかも、豚汁は美味しい!

レシピ通りじゃないとダメ?

豚汁、ましてや味噌汁なんてわざわざレシピ見て作らない!という方は多いと思います。多くの方は、感覚で作ってしまうはずです。

しかし、料理が苦手、上手に出来ないと悩んでいるのならば、是非一度レシピ通りに作ってみる事をおすすめします。極端に言えば、盛り付けまで写真の通りに真似してみてください。そして、レシピ通りに仕上げた時の味を覚えておいてください。

ちなみに、料理はレシピを見て作る癖をつけると良いです。わざわざ、覚える必要はありません。準備や段取りはもちろん大事ですが、それよりも、材料の特徴や調理のポイントを覚えた方が良いです。

 

料理をする際のポイント

準備

レシピは、必ず一読しましょう。必ずです!

最初から最後まで、どういう手順で、どのタイミングで、どんな火加減で、どんな材料を使うのか。軽くシミュレーションしつつ、必要な道具、材料が揃っているか確認しましょう。見切り発車は、失敗の元です。

また、大抵の場合、レシピに表記されている所要時間には、準備にかかる時間が含まれていません。倍以上の時間がかかる位のつもりで臨むと良いでしょう。

もう一つ、注意して頂きたい事は、材料を代替しない事です。つまり、

  • 見切り発車に良くあるパターンで、作り始めて材料が足りずに別のもので代用。
  • 健康志向で良くあるパターンで、人工甘味料や出汁醤油、減塩の調味料などで代用。

気持ちは良く分かりますが、最初はお勧めしません。特に調味料は、仕上りに影響する事が多いです。

道具

職人レベルや、専用調理器具まで揃える必要はありません。基本のレシピ本であれば、大抵の場合、良く使う調理器具の一覧などがあります。

また、調理器具は、同じものでも複数個あると便利です。

例えば、計量スプーンや計量カップは複数個あっても、さほど収納の邪魔になりません。使う度に洗う手間を考えたら、せめて容量違いでも良いのでいくつか用意しておく方が良いと思います。

包丁は、切れ味のよい物を使ってください。切れない包丁は、イライラするばかりか怪我の原因にもなります。研いで復活するものであれば良いのですが、そうでないならば是非、新調しましょう。

分量

慣れるまでは、徹底的に計量します。

そもそも料理は、製菓と違い多少分量が合っていなくても、ほぼ問題なく完成します。

しかし、苦手であるからこそ徹底して計量しましょう。 やがて、レシピで指定されている分量が、大体どの位の事を言っているのか解ってくるようになります。

例えば、もやし50g、人参50g、豚肉100g、等の様にレシピが重量で示されている場合、慣れてないとピンと来ません。感覚が掴めるまでは、是非計量してみる事をお勧めします。

調味料の分量でよく見かける「適量」は、自分の舌が試されます。少しずつ味を確認しながら調節してみます。自信が無いと言う方もいると思いますが、自分が美味しいと思う感覚で良いのです。自分が美味しいと感じた事のある味を、良く思い出してみてください。

火加減

ツマミやレバーの表示のみに頼らず、必ず目視で確認するようにします。目で見た火加減と、具材や汁物の様子、フライパンや鍋の上に軽く手をかざした時の温かさを確認します。レシピ通りの火加減で基本は構いませんが、使う鍋やフライパンの種類、大きさによって火の通り具合が異なる事があります。

  • 強火:鍋底全体に火がしっかりと当たって広がっている状態。
  • 中火:鍋底に火の先端が触れる程度。
  • 弱火:鍋底に火が当たらない程度(とろ火は、更に弱く)。

といった基準はありますが、具材の様子や火の通り具合も併せて確認します。特に煮込む場合などは、ほったらかしにせず、必ず途中の様子を確認しましょう。慣れてくれば、調理時間を自分で調節する事が出来る様になります。

IH調理器の場合でも、表示(強・中・弱やW数など)だけに頼らず、やはり具材や火の通り具合はしっかりと確認します。

香り、味、色

調理中の香りや味を楽しむことも、大事な要素です。

例えば、見た目はふつふつと順調に煮えているカレーでも、鍋底は激しく焦げ付いているかもしれません。この場合、必ず焦げ臭さの様な違和感を感じます。また、菜箸やお玉などで混ぜながら鍋底をこすってみると焦げ付きを確かめる事が出来ます。

お出汁や、香辛料、焼き物の香りで、ワクワクしたりお腹が空いてしまう事はないでしょうか。そんな瞬間を演出出来るのも料理の魅力だと思います。

味見は、うっかり調味料を入れ忘れていないか、入れ過ぎていないか、入れ間違えていないかの確認にもなります。また、こまめに味見をすることで、仕上に近づく味の変化を感じることが出来ます。

色も大事です。例えば、緑の野菜は、茹でると色鮮やかになり、火を通し過ぎると抜けて来てしまいます。丁度良いタイミングで冷水に浸すと、鮮やかさを保ちつつ余熱で火が通り過ぎてしまう事を防ぐ事が出来ます。玉ねぎやジャガイモは、油で炒めると徐々に透明感が出てくる様子が分かります。見た目だけでは分からない場合もありますが、その時は串で刺したり、実際に食べてみたりして確かめます。これは、繰り返すことで必ず感覚が掴めるようになります。

レシピに従っても上手に出来ないと悩んでいる方は、火加減と調理時間だけでなく、具材や味の変化を良く確かめてみてください。ベストな瞬間を逃しているかもしれません!

 

まとめ

1.基本のレシピ本をゲットしましょう!

2.豚汁をレシピ通りに作ってみましょう!

うそ臭い位に単純だと思うかもしれませんが、簡単な事の繰り返しこそ上達への近道です。

それでもハードルが高いと感じる方は、もっと簡単な料理でも構いません。とにかく、丁寧にレシピ通りに仕上げてみましょう。レシピも、最初のうちは素人レシピは避け、是非、プロや専門のレシピを参考にしてください。自己流やアレンジはせず、散らかった流し場の後片付けの事のも一旦忘れてしまいましょう!

料理が得意かどうかと、アレンジが出来るかどうか、片付けが上手かどうかは別問題です。

そして、失敗したと思っても落ち込んではいけません。必ず、どこかに原因があるはずです。その原因はほぼ間違いなく、センスとか才能とかでは無く、やり直せば何とかなるものです。

例えば、分量や材料が違っていた、火加減を見ていなかった、順番が違っていた、手順を飛ばした等々。

日々の料理は大変だし、忙しいと嫌な気持ちにもなります。ですがどうでしょう、レシピさえあれば上手に出来るとなれば、きっと「苦手」では無くなるのではないでしょうか。

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